最近、ライブ中に特に意識していることがあります。
それが、迷うくらいなら弾くのをやめること。つまり、休符を選ぶことです。
無駄な音を弾かないことや、休符が大切だという話は、なんとなくイメージできる方も多いと思います。もちろん僕も、頭では分かっているつもりでした。
しかし、ここ数年ライブを重ねる中で、音数を意図的にコントロールできた方が、ライブ全体のクオリティを底上げできるという実感を持つようになりました。
インコグニートから学んだ「アンサンブルの規律」
きっかけとなったのは、『ギター・マガジン』で読んだ、インコグニートのリーダーであるブルーイと、ここ数年ギタリストとして参加しているチャーリー・アレンのインタビュー記事でした。
そこで彼らは、次のようなことを話していました。
「インコグニートのアンサンブルでは、規律が大切である」
「お客さんはインコグニートの曲が好きで、その曲を聴きに来ている」
「パッと思いついた音を弾いてしまうと、その音がほかの誰かの邪魔をしてしまうことがある」
この考え方が、僕にとってはとても衝撃的でした。
インコグニートといえば、ミュージシャンズ・ミュージシャンの集まりです。
全員がそれぞれの個人技だけでライブを引っ張っていけるような実力者たち。そして楽曲のアンサンブルも、それぞれのソロや個性が映えるように作られています。
だから僕は、彼らはステージ上で自由に「ジャムセッション」をしているのだと思っていました。
しかし、僕が想像していたジャムと、彼らがやっているジャムでは、解像度がまったく違いました。
超えてきた場数、楽曲そのものの求心力、そして各メンバーの個人技。そのすべてが別次元にあるからこそ、自由に演奏しているように見える、その土台に厳格な規律がある。
そのことに気づかされました。
自分たちのバンドにも規律を作る
改めて自分のライブ音源を聴いてみると、改善すべき点が多すぎる!!!
この考え方を、なんとか自分のバンドサウンドにも活かせないか。
そう思って、すぐにキーボードの歌野くんへ連絡しました。

